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第20話 引っ越しの準備 まだまだ物の多い家

前話 第19話「ここはしめ飾りの内職作業場? デッキ完成!」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第19話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月に第2弾、3月に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾、9月に第6弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。その2か月後の2019年12月13日(金)~23日(月)の11日間で、新たなメンバーも加わり、淀江プロジェクト第7弾を実施。洋子はプロジェクトの最初の4日、そして最後の4日は淀江で立ち会う。なぜか和室はしめ飾りの内職作業場と化す現場。11日間のプロジェクトで完成したものは・・・。

第19話  Yodoe Project Story  第21話


【第20話 引っ越しの準備 まだまだ物の多い家  のあらすじ】

「淀江プロジェクト」第20話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月に第2弾、3月に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾、9月に第6弾、12月に第7弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。その2か月後の2020年2月、5月の引っ越しに向けて、洋子と娘の萌々子が洋室で過ごせるようにするための準備が進んでいく。まだまだ荷物が多いこの家で出てきたものは・・・。

真冬は高速バスで移動!

 2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月に第2弾、3月に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾、9月に第6弾、12月に第7弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。その2か月後の2020年2月20日(木)~22日(土)の3日間で、淀江プロジェクト第8弾を実施。

 洋子はいつもは淀江に着いてからの利便性を考えて大阪から車で移動、冬場はスタットレスタイヤに交換して、岡山県と鳥取県の県境付近の山間部を通っているのだが、2月は雪深い可能性があり、また夜の移動となるため、バスを利用することにした。中国自動車道の西宮北インター近くの運送会社で夕方までIT活用支援の仕事をした後、高速バスのバス停まで歩いて、そこから高速バスに乗る。山間の積雪を見ながら米子駅まで行き、淀江駅まではJRを使って移動した。淀江駅には雪が残っており、大阪では積雪を20年近く見たことがなく、少しワクワクして雪を手に取る洋子。所々に残る雪をわけもなく踏んだりしながら、淀江の一番東端の田中家まで15分ほどかけて歩く。


物を移動しているだけでは片付きませんよ!

2020年2月20日(土) 一日で洋室は空っぽに!

 今回の第8弾のミッションは、洋子が高校生の時まで使っていた洋室を綺麗に片付けること。その洋室は、一旦洋子が残す・・・と決めた多くの物で溢れていた。2か月半後に迫った洋子とその娘 萌々子の引っ越しまでに、その二人の寝室として整えるべく、片付けと3月に行う予定の洋室の内装工事のための下準備をすることになり、近隣のメンバー4名が駆けつけてくれた。

 

★鳥取市浜村から

  ■翔太郎(宮原翔太郎)さん

■恭ちゃん(長久保 恭平)さん

★鳥取県米子市から

■もりさと(森田悟史)さん

★岡山県津山市から

■あつこ(ひろせあつこ)さん

 

 洋室に置いてある物を以前洋子の祖母が暮らしていた奥の和室(現江戸の間)に移動しようとする洋子に対して、翔太郎さんが一言。

「洋子さん、物を移動しているだけじゃ、片付きませんよ。思い切って処分しましょうよ!」

 その言葉に促され、洋子は箪笥なども処分することにする。

 翔太郎さん、もりさとさん、あつこさんが、洋室から車庫まで不用品を運び出し、木製のものは恭ちゃんが車庫前で解体をして、車に積み込む。洋子がまだ残したいものは奥の和室や外の倉庫に移動。一日で洋室は空になり、一日目の作業が終わった。

 夕食は片付けでも活躍してくれた あつこさんお手製のお好み焼き。彼女は本日の活躍から自らを「なんでもできるスーパーガール!」と呼んでポーズを取り、周りが大笑いしながらの会話が続く。「料理もできる、面白い、男並みの土方もする、現場監督もできる、美人、あとなんだろう?」「もっといっぱいある気がする(翔太郎さん)」「もっといっぱいあるね。スーパーガール。仕事できる、料理できる、顔良し、スタイル良し、車の運転できる、面白い・・・」「もう早く終わらせて!(翔太郎さん)」「お好み焼き食べるね。はい、すみません。スーパーガール」


最後の手付かずエリアから出てきたものは?

宝塚のシェアハウス awai KIYOSHIKOJINお披露目会

 2日目の21日(金)は、翔太郎さんと恭ちゃんが残り、洋室にあった段を取る作業などが進む。

 この第8弾まで、母屋・倉庫などすべてを一度確認し、片付けを進めてきたのだが、唯一手付かずで残っていたのが、いつも皆で食事をしている和室の仏壇の下の押入れの中だった。

 押入れの中から出てきたのは、線香やろうそくや盆提灯などの他、古い写真が入った袋や箱。洋子の祖母 ますよやその姉弟が小さい頃(明治の後半の頃)の写真や、洋子の父 茂やその妹が赤ちゃんの頃からの写真だった。時間が無いので、詳細を見ることなく、以前に別の部屋から出てきた洋子や衆が小中学生の時に作った作品や赤ちゃんの時からの写真などを保管した倉庫に一緒にしまい込んだ。

 また、別の箱には、洋子の母 景子が友人3人と油絵の個展を開催したときの新聞記事、洋子の弟 衆が中学生の時に入選した「私の訴えたいこと」が載った作文集、洋子が小学生の頃に入選した「ねずみの嫁入り」の読書感想文の載った冊子、洋子や衆の通知表や洋子が小さい頃お気に入りだったポパイのバズルなどが入っており、そちらも同じ倉庫へと移動した。

 「引っ越してこちらで過ごすようになってから、じっくりと見る時間を作ろう!」 

 

 最終日の22日(土)は、翔太郎さんだけが残り、米子市クリーンセンターに可燃ごみを捨てた後、洋子の母 景子の妹で境港に住む澄恵さんと落ち合い、翔太郎さんも一緒に、家主の叔父夫婦が施設に入って誰も住んでいない南部町の景子の実家を見に行った。大正時代からの建物で、玄関の床が高く、天井までの大太鼓がある武家屋敷のような素敵な家だった記憶が残っていたのだが、叔父の代で改修して、昭和の普通の家に変わっていた。2000年の鳥取県西部地震で蔵なども壊れ、昔の魅力は無くなっていた。

 「リノベして活用できるか、引っ越してから改めて考えよう!」

 

 23日(日)には翔太郎さんの車に乗せてもらって翔太郎さんの住まう鳥取市浜村に向かい、その後、恭ちゃんも合流して、兵庫県宝塚市のリノベーション現場 シェアハウス awai KIYOSHIKOJIN(淀江プロジェクトの多くのメンバーが関わり、洋子も塗装のワークショップに参加した)のお披露目会に参加するため、3人で宝塚へ向かった。その現場で淀江プロジェクトに関わっているメンバーのポテンシャルの高さを感じ、改めて出逢いに感謝しながら、洋子は大阪の自宅へと戻った。


淀江の宿 今津田中家 瓦版 第21号 4面
淀江の宿 今津田中家 瓦版 第21号 4面

次回 第21話「シンクはどこにいった? 」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第21話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月に第2弾、3月に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾、9月に第6弾、12月に第7弾、2020年2月に第8弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。工事の初っ端、キッチンのシンク周りが整えられる・・・はすが、シンクが届かない。関西で仕事をしていた洋子は大慌てで対応する。シンクはどこに行った?

 

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