前話 第17話「今津お台場祭り「ふるさと」と八田さんの夏の左官」のあらすじ
「淀江プロジェクト」第17話・・・自治会長の鍛冶塚さんから連絡を受けた洋子は、今津集落で毎年開催されている「今津お台場祭り」にゲスト参加でカラオケを歌うことになり、2019年8月、帰省した。家のキッチンスペースは、猛暑の中、八田人造石の八田さんが高い壁の部分を左官してくれていて塞がっていた。小さい頃お世話になった方々が参加されている「お台場祭り」で選んだ曲は唱歌「ふるさと」。移住前から温かく受け入れてくださっているご近所の皆さんに感謝しながら、父母への思いも寄せて歌う洋子の新たな決意とは・・・。
【第18話 出張おむすび屋ひとむすび、脩の参戦、勇太朗・庭師になる のあらすじ】
「淀江プロジェクト」第18話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月下旬に第2弾、2019年3月下旬に第3弾、2019年5月に第4弾、2019年7月に第5弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。その2か月後の2019年9月23日(月)~30日(月)の8日間で、新たなメンバーも加わり、淀江プロジェクト第6弾を実施。父の3回忌で先に帰った洋子は皆をおにぎりくんのおむすびで迎え入れた後、24日には仕事の都合で大阪に戻る。食事の賄などを姐さん(サハラクミコさん)に任せ、洋子が大阪で見聞きしたその様子とは・・・。
出張おむすび屋ひとむすびでお迎え
2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月下旬に第2弾、3月下旬に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。その2か月後の2019年9月23日(月)~30日(月)の8日間で、淀江プロジェクト第6弾を実施することとなった。
9月23日が父の3回忌で、洋子と、弟の衆とその妻 篤子さんは21日(土)から淀江入りした。22日(日)には東京から洋子の息子 義邦がやってきた。
大阪の国立の中高一貫校を卒業した後、在宅浪人で一浪して京都大学経済学部に入学し、一留して24歳で卒業。一橋大学の大学院に2年在籍し、確率やゲーム理論について研究、修士課程を終えて26歳で卒業して、東京で証券会社に就職した義邦は、社会人になって1年目の夏に韓国に行ってポーカーに出逢い、2年目の2019年5月には、モナコで行われたあるトーナメントで優勝したりしていた。その頃から、「今の仕事は楽しいけど、会社を辞めようかと思ってる。AIがまだ発展途上の今のうち、20代のうちにポーカーを極めたいんだよね。」と言い始めた義邦に、洋子は「近々本社でシンクタンクの部門に異動になる可能性が高いのであれば、営業だけでなく、シンクタンクの仕事も経験してから辞めても遅くないんじゃない?」と洋子なりの意見を伝えていたが、義邦は淀江に到着すると「一昨日、会社の上司に辞めるって伝えたよ。理由を聞いて心配されて猛反対されたけど、最後にはわかってくれて、『頑張れ!』って言ってくれた。」と洋子や弟夫婦に報告した。
2年前に息子 義邦が「お母さんが淀江に居たらなかなか会いに来れないし、もう淀江は売ってしまったら?」という提案に対して発した「よしくんは世界で活躍してよ。リモートで会話する形でいいよ。私は若い子をここにたくさん呼んで、その子たちと楽しくやっていくから。」という言葉の前半部分が、「ポーカープレイヤー」という思いもかけない形で現実となったことに驚きながらも、義邦の進みたい道での活躍と幸せを願う洋子。
23日(月)のお昼ご飯は、店舗を持たずイベントなどに出店している「おむすび屋ひとむすび」のおにぎりくん(6月にデンマーク人ヤコブくんが来た時におむすびを握ってくれた)に出張おむすび屋をお願いしていた。
鳥取のメンバー、そして遅れて関西のメンバーが続々とやってきて、どれもこれも魅力的な8種類のおむすびからそれぞれが好みのものを注文して、美味しく戴く。洋子家族とも会話が進み、プロジェクトは楽しいスタートとなった。
脩の参戦で電気工事が進む!
今回の淀江プロジェクト第6弾は、今までの参戦者10名
★鳥取市浜村から
■翔太郎(宮原翔太郎)さん
■やつだ(八田 公平)さん
■ゆかちゃん(井川 友香)さん
★鳥取県西部から
■おにぎりくん(小橋 俊哉)さん
■もりさと(森田 悟史)さん
■ゆってぃ(河津優平)さん
■てるちゃん(吉田輝子)さん
★関西から
■姐さん(サハラクミコ)さん
■しょうきち(野崎将太)さん
■勇太朗(河合 勇太朗)さん
以外に、新たな2名
★鳥取市浜村から
翔太郎さんたちパーリー建築を浜村に呼び寄せた
■中田(中田 啓介)さん
★京都から
電気工事士の資格を持つ
■しゅう(大木 脩)さん
が来訪し、総勢12名がプロジェクトに関わってくれた。
洋子は23日(月)に皆を迎え入れた後、仕事のため24日(火)には大阪に帰っってしまったのだが、賄い飯を作りづづけてくれた 姐さん(サハラクミコ)さんが工事の様子を都度都度洋子に伝えてくれた。
今回は洋子不在の中、キッチンやその隣の洋室の国道9号線側を大きい窓に替えるために開口、しゅう(大木 脩)さんの参戦で、電気工事も進み、床工事や左官工事なども着々と進んでいった。
勇太朗 庭師になる!
今回は裏庭の整備も行われ、木が切られ、砂利が敷かれた。
約50年前、洋子の弟 衆が幼い頃にダイニングで食べたビワの実の種を窓から裏庭にポイっと捨てた、その種から育ったビワの木はデッキを設置する予定地にあったが、思い出の木として残すこととなった。
第2弾の際に参戦してくれた勇太朗(河合 勇太朗)さんは、今回は裏庭の整備を中心にやってくれた。自分の今後の進路について悩んでいて、姐さん(サハラクミコ)さんにいろいろと相談したそうで、最終日に皆に「庭師になる!」と宣言した・・・ということだった。
洋子は10月上旬まで、M社のシステム構築、E社新工場のお披露目会の準備、滋賀での女性向け創業セミナーでの経営ゲーム講師など、大阪で怒涛の仕事があり、最終日にも帰って確認することが出来なかったのだが、姐さん(サハラクミコ)さんはじめ、参戦してくれた皆さんのおかげで、工事は順調に進み、素敵な空間が出来上がっていった。
次回 第19話「ここはしめ飾りの内職作業場? デッキ完成!」のあらすじ
「淀江プロジェクト」第19話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。2019年1月に第2弾、3月に第3弾、5月に第4弾、7月に第5弾、9月に第6弾を実施して、片付けから解体、そして再生へとフェーズが進んでいった。その2か月後の2019年12月13日(金)~23日(月)の11日間で、新たなメンバーも加わり、淀江プロジェクト第7弾を実施。洋子はプロジェクトの最初の4日、そして最後の4日は淀江で立ち会う。なぜか和室はしめ飾りの内職作業場と化す現場。11日間のプロジェクトで完成したものは・・・。