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第11話 Wi-Fi接続型の電子錠~江戸時代の古文書

前話 第10話 「 どんどん進む片付け、古文書・跳び箱が出てきた!」のあらすじ

淀江プロジェクト」第10話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日にスタートした「淀江プロジェクト」。その1か月後の、2019年1月22日(火) ~23日(水)の2日間、大阪・奈良・兵庫・鳥取県の浜村・米子などから10名のメンバーが集結し、屋根裏部屋、母屋の3部屋、そして様々な物入にある気の遠くなるような多くの荷物の数々が一気に片づいた。洋子がここは自分でやろう!と思っていたところも、「手伝いますから一緒にやってしまいましょう」と言ってもらって、どんどん片付けが進んで行く。屋根裏から出てきたものでみんなのテンションが上がり、やったことは・・・。

第10話  Yodoe Project Story  第12話


【第11話 Wi-Fi接続型の電子錠~江戸時代の古文書 のあらすじ】

「淀江プロジェクト」第11話・・・小さな離れの簡易宿所の営業許可を取得したが、お客様や淀江プロジェクトのメンバーや宿泊後の掃除をやっていただく方が自由に出入りできるようにするために、世界初Wi-Fi接続型の「リモートロック」の機器を入口の扉に付けるために洋子は2019年2月に帰省をする。大阪に住む洋子がスマホやパソコンでの遠隔操作で各人ごとの番号や出入りできる期間などを設定し、その番号を押せば中に入れる仕組みを導入。合間の時間で前月1月の淀江プロジェクト第2弾で見つかった江戸末期から明治にかけての古文書を改めてじっくり確認し、最近機器の設置から一転、150年以上前の歴史に触れる。また地元のメイちゃん農場の大下さんが開催された集まりにも参加する。

リモートロック(Wi-Fi接続型の電子錠)の機器を設置!

 2019年1月に小さな離れの簡易宿所の営業許可を取得したが、大阪に住む洋子は、自分が不在のときでも、宿泊のお客様や淀江プロジェクトのメンバー、宿泊後の掃除をやっていただく方々に、洋子が把握できる形で出入りできるようにしたいと思っていた。調べた結果、いろいろなサービスがあることが分かり、

・スマホやパソコンでの遠隔操作で各人ごとの番号を設定できてその番号を押せば中に入れる

・各人ごとに出入りできる期間や時間などを設定できる

・出入りの情報もリアルで取得できる

など自分の希望をすべて満たしていた「リモートロック(世界初Wi-Fi接続型の電子錠)」という機器を入口の扉に付けることを決めた。そのために必要となった扉の交換・インターネット工事・リモートロック機器の取付などの工事を地元の設計士さんにお願いして、立ち会うため、2019年2月に洋子は淀江に帰った。

 2018年12月・1月と2か月連続で淀江プロジェクトを実施したが、2月は雪が積もる可能性が高いので、第3弾は3月に実施することに決めて、2月は洋子一人での帰省となった。


江戸時代へ思いを馳せる

 今回は少し長い日程を取って5泊の予定で淀江に帰り、法務局に建物の登記の件で相談に行ったり、地元の同級生に久しぶりに会ったり、洋子や衆、またその子供たちが読んでいた大量の絵本や児童書を寄贈するために整理したり、第2弾までの片付けで出て来た「古文書」が入った木箱2つの中から一部の古文書を出してじっくり確認してみたりして少しゆっくりと過ごした。

 古文書には「嘉永3年(1850年)」「明治」などの文字があり、江戸末期から明治にかけて書かれたものだということがわかる。一つ、とても長い古文書があり、最初には「永代譲渡屋敷田畑…」と書いてあるように見えた。その後、24項目の列記が続き、素人の洋子には判読が難しいのだが、各列記に屋敷や田という文字があり、最後のあたりには「慶応元年(1865年)」「松波傳之元」「松波徹●●」「茂助殿」と書いてあるように見えた。

 洋子は、家にあった「淀江町誌」を引っ張り出し、もしかしたら、今津村の大庄屋だった「松波 徹翁(まつなみ てつおう)」と書いてあるのではと推測し、心を躍らせた。淀江町誌には、自らの土地を提供して淀江台場(現在は国史跡)を築き「防禦隊」を組織、長男・宏元(伝之丞)、次男・宏祚らと共に、第二次長州征伐や戊辰戦争で反幕府軍に従事し、晩年は東京で余生を送ったという松波徹翁の生涯が書いてあった。

 最新機器の設置から一転、150年以上前の歴史に触れることとなった洋子。

「全然読めない古文書。いつか古文書や地域の歴史に詳しい方に確認してもらって、判読し、内容を理解できるようになりたい。」


yodoé ルネサンス構想?

 同じ今津集落で「メイちゃん農場」を営んでいる大下哲治さんにお声がけいただいて、大下さんがメイちゃん農場~今津公民館で開催された会議にも参加した。

 メイちゃん農場のホームページの企画・制作担当の株式会社ダブルノット、日本財団鳥取事務所、鳥取銀行、米子市経済部、米子市淀江振興課の方々、鳥取環境大学のヤギ部の学生さんと顧問をされている教授、今津自治会長の山中さんなどが参加されており、大下さんがダブルノットさんと作られた「今津地区の10年後を想像してみた」というタイトルのイラストを基に話し合いがされていった。「yodoé ルネサンス(再生・復活などを意味するフランス語)構想」「ヤギサーフィン」といった造語が飛び交う中、自治会長さんの現実的な意見もあったりして、洋子がこの地域とどう関わっていくべきなのか、色々と考えさせられる体験となった。


淀江の宿 今津田中家 瓦版 第12号 4面
淀江の宿 今津田中家 瓦版 第12号 4面

次回 第12話「ハブッチ&ゴンも参戦!片付けから解体へ」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第12話・・・2018年の年の瀬クリスマスイブの前日に第1弾がスタートした「淀江プロジェクト」。その1か月後の、2019年1月下旬に第2弾を行い、多くの荷物が一気に片づいた。その2か月後の2019年3月21日~23日の2泊3日で、淀江プロジェクト第3弾を実施。1日目は新たな多くのメンバーが加わる中、ジャングルのような裏庭やリビングダイニング・キッチンなどの片付けが進んでいった。人数が少なくなった2日目以降は、リビングダイニングキッチンと洋室の間の壁を取る解体も楽しくパフォーマンスしながらスタート。片付けで見つかった洋子と衆が学生時代に制作したお面の行く末は・・・。

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