· 

第8話 冷たい雨の中、淀江プロジェクトスタート

前話 第7話 「曇天野外から…姐さん&しょうきちの素敵な訪問」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第7話・・・母屋の片付けの見積書を貰った翌日、「姐さん」こと「サハラクミコ」さんと「しょうきち」こと「野崎将太」さんとその仲間が、鳥取市浜村町で行われた「曇天野外」というイベント参加からの帰りに、足を延ばして洋子の実家を訪問してくれた。大量の荷物が溢れる迷路のような母屋を一通り見学したご一行。時折、はしゃぐ声も聞こえてくる。洋子が片付けの見積もりを見せたときに、しょうきちが発した言葉は・・・。20代30代の若者を巻き込んだプロジェクトが今、動き始める。

第7話  Yodoe Project Story  第9話


【第8話 冷たい雨の中、淀江プロジェクトスタート のあらすじ】

「淀江プロジェクト」第8話・・・2018年12月23日、冷たい雨が降りしきる中、大阪・京都・鳥取県の浜村・米子などから集まったメンバー総勢9名が集結、片付けが進んで行く。夜は地元のメンバーや洋子の会社のスタッフも交えて、サハラクミコさんが作ってくれた「肉すい」などの料理を囲んで交流会。20代30代の若者を巻き込んだ淀江プロジェクト第1弾がクリスマスイブ前夜に始動しはじめる。

冷たい雨が降りしきる中、各地からのメンバーが大活躍!

 2018年12月23日(日)  雨の降りしきる中、しょうきち こと 野崎将太さんの掛け声の下、大阪・京都・鳥取県の浜村・米子などから集結した皆さんの力で、母屋の庭にある物置3つ、そして母屋の昔の台所(土間・物置)にある大量の荷物の数々を一気に片づけが進む。

 

★関西(大阪・奈良・神戸・京都)から

野崎将太さん(当時 前田文化メンバー・現「々」代表)

サハラクミコさん

松尾隆志さん(「俺ロック」代表・奈良在住)

ゆうママ こと いはらえみ さん(神戸在住・リノベ主婦)

高矢喜晴 さん ・高矢麻子 さん(京都在住)

 

★鳥取県鳥取市浜村町から

宮原翔太郎さん(当時 パーリー建築・現「喫茶ミラクル」代表)

 

★米子から

森田悟史さん(現 米子市市議会議員)

河津優平さん(現 宇宙の片隅で常に朝 代表) 

 

 洋子の従兄で、鳥取県日野郡根雨町在住の杉本準一さんも立ち合って、豆炭炬燵や農機具など、今はあまり無い珍しいものや価値のある物などを振り分けてくださり、一部の物は日野町の歴史民俗資料館で預かってくださることになった。


同じ釜の飯を食う!寝食を共にするクリスマスイブ前夜

 夜は、サハラクミコさんが作ってくださった絶品の肉すいや蟹の寄せ鍋、そしてゆで蟹を母屋の和室&書斎で戴く。

 

 

 洋子の高校の同級生やウォリスのスタッフなど5名も加わり、自己紹介から始めて、クリスマスイブ前夜の交流は盛り上がり、夜遅くまで続いた。眠たくなった人から順に、ゲストハウスに向けて改修が進んでいた離れ、そして母屋に分かれて就寝。 


ありがたいご近所さん

 翌24日、皆が片付けを終えて帰り支度を始めた頃、すぐご近所の

前田一夫さん、

そしてメイちゃん農場の大下ご夫妻が家の様子を見に来てくださった。

 

 前田さんは洋子の父 茂と同い年、前田さんの奥様は洋子の母 景子と同い年で、母親同士は海外旅行などにも一緒に行くママ友だった。

 洋子の母 景子が亡くなって父 茂が一人暮らしになってから、そして父 茂が亡くなって空き家になってからも、前田さんご夫妻はいつも田中家の様子を見に来て庭や畑の草刈り・墓の管理などもしてくださっていて、どこに何があるのか、洋子よりも把握しておられて、この日もいろいろと教えてくださった。

生ごみの入った可燃ごみは車で米子クリーンセンターに運んだが、それ以外のごみは車庫の中に置いたままにしていた。

「また1月に来ます。その時にここのゴミは整理していきますね。」

という洋子に対して、車庫のゴミの山の様子を見た前田さんは

 「ゴミは置いちょいて(置いておいて)くれたらいいよ。少しずつ捨ててあげぇけん(捨ててあげるから)。」と言って送り出してくださった。

 ご近所さんのありがたみをひしひしと感じながら、淀江プロジェクト第1弾を終えた洋子は大阪への帰路に就いた。



次回 第9話「小さな離れの簡易宿所の許可が取れた」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第9話・・・2018年9月(第5話)で、離れをゲストハウスにすることを決めて動き出して4ヶ月あまり経った2019年1月29日。いくつかのプロセスを経て、小さな離れの旅館業(簡易宿所営業)の許可を取得。Facebookに投稿し、「旅館業」「旅館の女将」などというワードで盛り上がるコメント欄。準備はまだ必要だが、宿泊業のスタートラインに立ち、いろんな方に泊まっていただける場が出来たことに大喜びで浮かれていた洋子は、数か月後に起こるできごとをまだそのときは全く予感出来ていなかった。

第7話  Yodoe Project Story  第9話