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第5話 そうだ、離れをゲストハウスにしよう!

前回 第4話「大阪で地震、そして台風直撃…」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第4話・・・相続手続きが終わる少し前、大阪で最大震度6弱の大阪府北部地震が発生、交通機関が止まる。またその約2か月半後の9月4日、台風21号が関西を直撃、大規模な停電が起こり、洋子の事務所の周りでも1週間以上停電となったマンションやお店などがあり、事務所にも充電を求めて、近隣の方たちが連日訪れることとなった。この経験が、実家を処分することも検討していた洋子の考えを大きく変えていく。

 第4話  Yodoe Project Story  第6話


【第5話 そうだ、離れをゲストハウスにしよう! のあらすじ】

「淀江プロジェクト」第5話・・・父の1周忌の法要のため、家族が淀江に集まる。父母の残したラブレターを洋子が文字おこしをして持参し、様々な写真も見ながら、思い出に浸る洋子と衆。そして、土地と建物をどうするか・・・という話題となり、離れをゲストハウスにする話が3日間で具体的に進んでいく。

ものすごくいい所だね。羨ましい~!

父の初盆のため、2018年8月12日~16日、洋子と衆の家族は淀江に集合した。同時期に、大阪から洋子の以前の職場 会計事務所時代の同僚 こっちゃん(大口琴代さん)が病気療養中のお母様と一緒に淀江のうちを訪ねてくれた。こっちゃんは、衆がロンドンに赴任していたときに、洋子の家族と一緒にロンドンを訪問して衆の家に一緒に泊まらせてもらっていて、衆の家族とも周知の仲だった。

「海も山も近くて、景色がとても素晴らしくて、本当にものすごくいい所だね。」「羨ましい~!」

何度も何度も「いい所だ」「羨ましい~!」と言ってくれるこっちゃん親子の言葉に、洋子は改めてこの地の価値に気づいていく。


相続した土地と建物をどう活用する?

2018年9月4日に起きた台風を機に「これからも大きな地震などが起きるかもしれないし、大阪で何かあったときの避難場所として、もしかしたら淀江が有効活用できるかも。」と認識を変えた洋子は、父の1周忌の法要のため9月14日~16日、弟 衆の家族とともに、淀江にまた集合した。

父母の残したラブレターを洋子が文字おこしをして持参し、残っている様々な写真も見ながら、思い出に浸る洋子と衆。

そして、相続手続きを終えて、売れそうにないということで一年そのままにしていた土地と建物をどうするか・・・という話題になる。

 

「私たちは交通の便も悪くてとても中途半端な所だと思ってたけど、こっちゃん親子は『ものすごくいい所だ』『羨ましい~』って何度も言ってくれてたよね。大阪で地震や台風が続いて、何かあったときにはここが有効活用できるかも・・・と思うようになったよ。」

「そういえば離れのウベハウス(私たち家族は昭和40年代に建築した住宅メーカーの名前を呼んでいた)には、いろんな人が集まったり、泊まったりしてたよね。お母さんの友達も良く集まっていたしね。」

「高校時代もクラスの女子6人くらいで泊まったこともあったし、私の大学時代、衆ちゃんがまだ高校生だった頃は、私は帰省していないのに、アーチェリー部の仲間が離れに何日も泊まってスキーに行ってたよね。」

「僕の先輩なんて、1ヶ月間離れに泊まって毎日大山にスキーに通って、お母さんが食事も含めて毎日世話をしてたよ。気軽に泊まれるスペースだよね。」

「社会人になってからもいろんな人が遊びに来てたよね。ここ、ゲストハウスしてもいいかもね!母屋は片付けが大変だからこのまま置いておくことにして、まずは離れをゲストハウスにしようか。ウォリス(洋子が2008年に設立した株式会社)で運営する形でもいいかも。」


離れのゲストハウス化に向けて動き出す!

法務局に登記相談に行き、その足で「鳥取県西部総合事務所」の生活環境局 環境・循環推進課の民泊相談窓口を訪問。担当の遠藤さんがとても親切にゲストハウス開設の流れを教えてくださり、「民泊」と「簡易宿所」という大きくは2つの申請方法があることを知る。

 

9月15日は洋子の出身校 米子東高校のGOGO(55歳)同窓会が重なり、ちょうど帰省していたので参加できたのだが、同級生の瑞恵ちゃんの旦那様が一級建築士だということが分かり、翌日の父の法要の後に、離れを見に来てもらえることになった。

 

内装・外装工事に200万円くらいかかる・・・ということで、正式な見積もりをだしてもらうことになり、離れのゲストハウス化に向けて動き始めた。



次回 第6話「常識知らず?片付けの見積もりはいくら?」のあらすじ

「淀江プロジェクト」第6話・・・話は遡り、父の葬儀の後、洋子の息子義邦が古本屋さんを呼び、実家にある書籍がいくらで買い取れるかを確かめたときのこと。洋子にとっては衝撃の買取価格が明らかになる。そして、父の一周忌の後、今度は、母屋の不用品処分をしたらいくらかかるのかの見積もりを依頼し、常識知らず?の洋子にとってはこれまた衝撃の見積額が明らかとなる。大量の書籍・そして荷物・・・をこれからどうする? 母屋をどうする?

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