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(一社)BisuiDaisen(ビスイダイセン 淀江の宿今津田中家のオーナー田中洋子と、同じく今津で簡易宿所を営むHiddenWestの大原徹さんはじめとするメンバーが2022年4月に設立した一般社団法人)は、顧問の秋元 大さんの全面協力を得て、次世代を育む場づくりの取組を始めています。
私達は、「霊峰 大山は、山川里海の距離が近いため、自然界の構造や積層する歴史を体感・理解しやすい特徴を持っている」と考えています。6000年営みが続く大山流域には、大陸から多くの渡来の民が訪れ、多くの積層があり、その先人たちが残した痕跡から学ぶことがとても重要だという思いに至りました。初めは、地元の方へのヒアリングや営みの中に残る「大山さんのおかげ」という共通の認識を通して、体験メニューの試作を行いました。この活動に多方面の外部の有識者から反響をいただき、「大山流域から学ぶ水のプログラム」が生まれました。
そのプログラムに共感し、現在一緒に活動してくれている2名の女性を紹介します。
坂上 萌(さかうえ もえ)
私が大山とご縁を頂いたのは、2023年5月に開催された第1回プラネタリーヘルス・ツーリズムに参加したことからです。2泊3日を終えた時にあることに気づいたんです。かつての人が立ち上がる雲を「龍」と表現したのは、水循環そのものの摂理に畏怖畏敬の念を抱いていたからだったということ。気がつくと私の体もこの偉大な大山さんの一部であると実感しました。 それから、再び訪れたのは半年後の11月。帰郷してからもあの体験が忘れられず、Bisui Daisenの皆さんに頼み込んで、冬の大山さんのフィールドワークをして頂きました。
現在、大山流域に滞在して、プログラムに帯同しています。プログラム参加者が、深くこの地にダイブし、価値観が変わる様子に度々出会います。持続可能な社会が模索される時代に、ここにある自然観や営みに落ちた科学、哲学、そして身体知性が鍵になるのではないかと思い、 現在新しいプロジェクトをこの地の同世代と立ち上げています。 同世代に留まらず、たくさんの人にこの体験を届けていきたいと思います。
松田 彩子(まつだ あこ)
高校を卒業してからイギリスに途上国支援を学びに行ったものの、途上国支援をしても何も根本的な解決にならないこと、そして自分のルーツを全く知らない自分がいることに気がつきました。「私って、日本って、何だっけ?」そんなことを考えていた2023年夏至、地元のことだけれど全く見えていなかった、 大山流域に横たわる「歴史・文化・人・生き物」その全てが重なっていることを外部の方々と再定義しているBisui Daisenに出会いました。
それから、大山流域のフィールドワーク、プログラムへの参加・帯同をさせていただき、その解像度が上がって行くにつれ、「地元でこんなに面白いことをしている人たちに出会えたんだから、イギリスに戻っている場合じゃない!!!」と思い、休学をしてプロジェクトの進行に関わらせていただいています。地元大山流域から、日本を、そして世界を見つめ直し、これからの時代を生き抜く視座を獲得する。このチャレンジを、内外の人に届けていきたいと思います。
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とっとりワーホリしませんか?
「とっとり暮らしワーキングホリデー(とっとりワーホリ)」は、鳥取県内外の若者等が、働きながら県内の地域に滞在し、地域住民との交流や学びの場などを通じて地域での暮らしを学ぶ、鳥取県人口減少社会対策課の取組です。
淀江の宿今津田中家を運営する株式会社ウォリスも受入企業として登録しています。
以下の項目の中から活動内容を決めて、実際の活動をしていただく予定です。
【観光業・宿泊業・飲食業】
・アクティビティ体験提供のサポートスタッフ・水源リサーチ補助・農業体験(自家菜園の野菜収穫・植付・米収穫)・観光コンテンツ造成・インバウンド化推進・宿泊、食事提供対応・カフェ営業・事務作業、情報発信
【経営創業キャリア支援事業】
・経営シミュレーションゲームシステム化補助・研修コンテンツ造成補助
興味のある方は、ぜひお問合せください。
News Topics
テレビ取材を受けました!
中海テレビ放送(鳥取県米子市に本社を置き、鳥取県西部をエリアとするケーブルテレビ局)の取材を受けました!4月と6月、2回取材が入りました。いずれも淀江の紹介の中の一部に淀江の宿今津田中家が紹介されています。
4月:そぞろ歩き
6月:トリジャーハンター(Youtubeにアップされました)
淀江の魅力が紹介されておりますので、是非ご覧ください。
神戸から淀江へ! キッズキャンプ!
神戸のオーダーメイド学習塾「セカンドホーム(代表 生田 瞳さん)」とコラボして昨年実施した自然満喫キャンプ。今年も8月8日~10日に実施されることとなりました。
今回は、坂上萌さん・松田彩子さんにも企画段階から参加してもらい、よりブラッシュアップしたキャンプになりそうです。次号以降で、子どもたちの声も掲載する予定です。